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春の夢

今日、未明の話です。
昨日の夜遅い時間から今朝まで、飛石連休というコンビの岩見君の家に遊びに行っていました。
朝の5時くらいでしょうか。
電車も走り出す時間なので、そろそろ帰ろうと岩見宅をあとにしました。
普段、岩見君の家に行く時はバイクを使うのですが、雨が降っていたのでやむなく電車で帰ることにしました。
駅までの道のりを5分くらい歩いたところで、何やら変な声が聞こえたのです。
「ヒーヒーヒー」
かすれるような女性の声でした。
十中八九、僕は男女のそれだと思いました。
きっとどこかの部屋の窓でも開いてるんだろうと、いかがわしい声のする方向に目を向けました。
すると、建物の脇に一人の女性が、雨に濡れながらしゃがみこんでいるのです。
22、23歳くらいでしょうか。
声の主はその女性でした。
その女性は、雨だか涙だか分からぬ濡れた瞳で僕を見つめ、手を差し伸べて言いました。
「助けて…」
息も絶えだえに、しぼり出すような声でした。
「ええ…」
僕は焦りました。
ドラマや映画でしか見たことないような光景が、今まさに目の前にあるのですから。
命の灯火の消えかけている人を、見過ごす訳にはいきません。
僕は急いで傍に駆け寄り、傘で雨をしのいで、大丈夫か尋ねました。
すると彼女は「息が吸えない」と言うのです。
僕は、息が吸えない時の対処法を知りません。
とりあえず背中を擦るぐらいしか出来ませんでした。
救急車を呼ぼうかと聞くと、首を横に振りました。
もう、どうすればいいか分かりません。
と、そこで彼女のカバンの中にあった携帯電話が鳴ったのです。
その電話の主にすがるしか方法はないと、僕は電話に出ました。
「もしもし…」
受話器から聞こえるのは何とも小さな声。
かろうじて男性であることが分かるぐらいの、小さな音量でした。
事情を説明したくても、まったく話が通じません。
音量を調節すると思われるボタンを押すと、画面には『ロック』の文字が出てしまいました。
なす術のなくなった僕は、岩見君に電話し、傘と上着だけ持って来てもらうよう頼みました。
しばらくして少しは症状も落ち着いてきたものの、そのまま放置しておくことはできず、しばらく二人で見守っていました。
「温かい飲み物でも持って来てあげたら」という岩見君の言葉に促され、道路の反対側にある自販機まで急ぎました。
自販機にお金を入れ、種類に迷っているところで、岩見君の呼ぶ声がしました。
もう大丈夫になったと。
どうやら彼氏が迎えに来たようでした。
僕はその場から離れていたので聞いてませんが、彼氏が女性に向けて放った第一声は、
「てめー早く帰れよ」
だったそうです。
岩見君曰く、おそらく彼女は彼氏と喧嘩をして家を飛び出したのだろう、ということでした。
しゃがみこみ、うなだれる女性の姿と、その前にあきれて立つ男性の後ろ姿を遠目に見やり、僕らはその場から離れました。
彼氏との喧嘩で、その女性がどうして息が吸えなくなってしまったのか、今となっては分かりませ。
本当に本当に彼氏のことが好きで、ショックのあまりの症状なのかもしれません。
僕は、二人の愛を信じたい。
そして僕は、一人の女性の命を救ったのだと。
まだ肌寒い春先の、雨の音が耳に残る、午前五時の出来事でした。
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